5年以上空きまして。その5年の間に、疫病が大流行りし、インドアに拍車がかかり、部署移動があり、働き方も変わり、身内を亡くし、その反動か帰省する回数がぐんと増え。いわゆる人生のステージが変わったわけではないけれど、私は私なりに日々を過ごしてました。
こと、趣味でいうと、NACSが25周年を迎え本公演があり、ジャンボリーが延期になり2年後に無事開催され、5DIIが始まり、顕さんとサンリオキャラクターとの料理番組が始まり、洋ちゃん(大泉洋)が武道館に立ち、『死の笛』があり、9年越しに顕さん(安田顕)のファンクラブツアーがありツーショット撮らせてもらいました。あ、あと源さんがガッキーと結婚した。(ニュース知ったとき、外にいたけど小さく悲鳴をあげた。良い意味で)あと、賢太郎さんが表舞台に立つのをやめた。絶望して会社のトイレで号泣したけれど、作品はつくり続けているし、最近ちらちら姿が見えて嬉しい。
5年は、あっという間なような、はるか長い時間が流れたような。分かりません。
2025年です。顕さんが、大河ドラマ『べらぼう 蔦重栄華乃夢噺』に出演されています。
待望の、大河出演。ずっとずっと、なんで大河に呼ばれないのかと疑問に思ってました。2006年に『功名が辻』に出ているけれど、それから20年弱音沙汰なし。公共放送さんには呼ばれる機会が多いのに、大河には呼ばれない。なぜ。新しい大河が発表されると「◯◯役に△△」と役者が発表されるけれど、毎度毎度「顕さん出ないかな」って思い続けてきたんです。それが、ようやくついに。しかも平賀源内役です。大役だ。なんと嬉しいことか。20年近く待ったのは、このための布石だったのかしらと思うほど。平賀源内役の発表のときは、事前に平賀源内のシルエットが出て、誰が演者か乞うご期待!みたいになっていました。後出しジャンケンになっちゃうから今まで言わなかったけれど、私、それを見た瞬間、顕さんの姿が頭に浮かんだのです。一瞬、「顕さんではないだろうか」とよぎったのです。これまで「大河に顕さん出ないかな、出てほしい」と思うことはあっても、一つの役に対して「顕さん」が思い浮かぶことはなかったので、本発表になったとき本当に驚きました。何か直感めいたものが働いたのでしょうか。今となっては分かりませんが。
第二話、平賀源内の亡き最愛の人とのエピソードがありました。軽妙で飄々としていて、どこかうさんくささもある源内が、「瀬川」と聞いてから表情が変わる。花の井の舞を見ながら、最愛の人に想いを馳せるときの切なくも優しい表情。目に涙が浮かんできらきらしている様が、とても素晴らしかったです。Xでも(そういえば5年の間にTwitterが Xになりました。心の中ではまだ認めていないけれど)、評判が良く。ファンが顕さんを褒めるのはもはや当たり前だけれど、特別そうじゃない方々に褒めてもらっているのを見て「ああ贔屓目なしに本当に素晴らしかったんだ」「多くの人に伝わったんだ」と嬉しかった。大門が閉まるとき、吉原の奥を見据えたような表情の後に笑うのですが、とても良い表情だと思う反面、何を意味しているのか、分からずにいました。Xで色々感想を読み回っているうちに、見かけたのが「花の井の舞に瀬川の影を探したけれど、吉原を出るときは、それもまた戯れに過ぎぬと寂しさをまとう」というもの(意訳)。ああ、と私の中で腹落ちした瞬間でした。短い春の夜の如し。大門を出たことで、そう自分を嘲けたのかなと。
平賀源内役と知った瞬間にWikipediaで生涯を調べました。ガイドブックで十数話までのあらすじも読みました。だからこそ、これから先が怖い。顕さんの平賀源内に魅了されているゆえに、怖い。だって、決して穏やかな最期とはならないだろうから。まぁ諸説あるみたいだけれど。きれいに済ますような演技しないからな。全身全霊で最大出力でやるだろうからな。そこが魅力なんだけれど、その分その熱量に見るものはズドンとやられてしまうから。楽しみだけどとても怖い。どうなることでしょう。
1月4日。顕さんが第67回ブルーリボン賞 助演男優賞に『朽ちないサクラ』と『劇場版 アナウンサーたちの戦争』でノミネートされました。あんなに色々な作品に出ているにもかかわらず、ドラマも映画も本当に賞とは縁遠かったから(『龍三と七人の子分たち』のときに、東京スポーツ映画大賞の助演男優賞を受賞しているけれど、単独じゃないからな)、ノミネートだけでもう本当に嬉しかった。いや、嘘です。きれいごとを言いました。ほんとは、本音は、受賞してほしい。某占いの番組で「この先賞を取る」と言われたときに「諦めていた」と答えていたのがなんとも切なかった。悔しかった。そんなことないよ、ずっとずっと待ってるよ。いつか名前が呼ばれるって、信じて待ってる。「顕さんが大きな賞をもらえますように」と思うようになったのはいつ頃からだろうと、ふと思って色々調べたら、そのきっかけがこのブログに書いてありました。
https://a8p-konatsu.hatenablog.com/entry/2017/12/08/224914
洋ちゃんが日本アカデミー賞に、と書いてあるから2012年ですね。思ったより随分前だったので自分でも驚いています。そうか、もう12年も「いつか」と思い続けているのか。そうか。『朽ちないサクラ』の富樫は、ここ数年で顕さんが携わってきた作品と演じてきた役の、魅力が詰まったような演技をされていると映画館で観ながら思いました。柔和さも、そこ知れない恐ろしさもすべてそこにある。今の顕さんの代表作とも言える作品だと思って、そのときも「賞にノミネートされたりしないかな」と考えていたことを、いま自分のXのポストを見返して思い出しました。
https://x.com/asm177/status/1797666363387052416?s=46&t=xz8jm8TiiqmWQDZi05d4Ow
このときはアカデミー賞って書いてるけど、たぶん無知でブルーリボン賞が頭に浮かばなかったんだと思う。昨年は、確か1月の24日くらいに受賞結果の発表があったので、今年もあと数日で結果が出ますね。どうなるだろう。願うばかり。
はぁ。2500文字を超えました。スマホで打つのはもうしんどい。新しいパソコンが今年はほしいです。