くだらないの中に

TEAM NACSとか

推しが演じた中で特に好きな役の話(安田顕 編)

お題「推しが演じた中で特に好きな役の話」

 

書けそうなお題だったのでチャレンジ。

 

TEAM NACSが好きです。

特に安田顕さんが好きです。

今年でファン歴7年目です。

これまで顕さんが沢山の役を演じられていますが、

観たことがあるものもあれば無いものもあります。

もしかしらたファン歴のわりに観たこと無いものが多いほうかもしれません。

 

前置きはこれくらいで。

 

私が、安田顕さんが演じた中で特に好きな役は、

本公演『LOOSER』の芹沢鴨です。

私が初めて観たTEAM NACSの作品であり、

私が安田顕さんのファンになったきっかけの作品・役です。

 

大学3年に進級する直前、3年から所属する予定のゼミの先輩から

水曜どうでしょう』を紹介されました。

その先輩とは何かと好きなものが同じで、

「これだけ趣向が同じならきっと面白いと思う」と勧められました。

案の定面白くて、ハマりました。

某動画サイトで色んな動画を見て回り、

その一つにTEAM NACSが出演した『情熱大陸』がありました。

そこでは『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム』の制作の過程が放送されていて、

「あ、そういえばこの人たち役者だったわ!」と思い、

作品が見てみたくなり某レンタルショップへ出向きました。

情熱大陸』では下荒井のことをやっていましたので、

下荒井を借りたくてお店に行ったわけだったんですが、生憎レンタル中。

他に『LOOSER』『COMPOSER』『HONOR』が置いてあったので、

その場で一番古いものはどれか検索して、『LOOSER』を借りました。

今思えば、もしあのとき下荒井を借りることができていたら、

私は顕さんのファンじゃなかったかもしれません。

もっと言えば、NACSのファンになることもなかったかもしれません。

(下荒井も好きですけどね)

 

元々ラーメンズのファンだったので、KKPを観たことがあり、

お芝居を観るのは初めてではありませんでした。

でも、所謂『役者』を本業としている人たちの舞台を観るのは初めてでした。

しかもこの当時、私はNACSメンバーをよく分かっていません。

大泉さんは知ってましたけど、他のメンバーはうろ覚え。

顕さんどうでしょうにも出てましたし顕さんが出てた回も見てましたけど、

この時の私には顕さんとミスター(鈴井貴之さん)の見分けがついていませんでした。

そんな状態で『LOOSER』を観ました。

高校のときに日本史を専攻していましたが新選組はよく分かりません。

次々と出てくる名前についていくのが必死。

芹沢鴨登場。

「かーもがきたぞー!クワァー!」

……なんか凄いの出てきた!

これがたぶん顕さんの演じた芹沢鴨を観た第一印象でしょう。

でもね。

気づいたら泣いてたんですよ私。

お梅さんが亡くなるところで、ボロボロ泣いてたんですよ。

そのあとの粛清のシーンはもっとね、ボロボロ泣いてたんです。

びっくりしました。

初めての体験だったんです。

名前もよく分かっていない人のお芝居で泣いたの、

しかも結構ボロボロに泣いたの、初めてだったんです。

こんなに泣く?って自分でも思うくらい。

すごいなぁこの人って、思いました。

お芝居の力ってすごいなって、思いました。

で、気が付けば目で追うようになっていました。

芹沢鴨が亡くなったあと古高俊太郎という役で出てくるんですけど、

思えば顕さんばかりを目で追ってましたね私。

なんなんですかねー。

あの豪快さと繊細さの振り幅っていうんですかね。

同じ人が演じているとは思えないっていうか、

「え、なにこの人?」って思わせるっていうか。

私はよく顕さんに対して求心力がある人だって言うんですけど。

人の目を惹きつける力。

なんとも思ってなかったのに気が付けば目で追ってしまったり、

その人の言動に注目してしまったり、

いつのまにか好きになってしまう、好きにさせてしまう力。

それを強く持っている人だと思うんです。

テンペスト』っていう舞台に顕さんが出演されたときにね、

仲間由紀恵さんとか山本耕史さんとか生瀬勝久さんとか、

名だたるメンバーと共演されてたんですけど。

顕さん、終盤で少し見せ場みたいなところがあって。

そのときの求心力が物凄かったんですよ。

私はもうそのときファンだったので顕さんに注目しているのは当たり前なんですけど、

周りにいたおばちゃんとか他の観客の人がね、

ピタって止まって、顕さんに注目しているのが、凄くよく分かったんですよ。

注目して、顕さんのお芝居に夢中で、一語一句聞き漏らさないぞ、

表情の全てを見逃さないぞって、会場全体が思っているような。

そんな気配がビンビンして。

あのときだけは、会場の全員が顕さんのファンだったんじゃないかって。

そう思っちゃうくらい。

その場に名優が沢山いるのに、だ。

鳥肌が立つような瞬間でした。

話が少し逸れましたが。

私はこの『LOOSER』という作品の、芹沢鴨を演じた顕さんが持つ、

求心力にまんまとやられて、ファンになってしまったんだと思います。

 

 

見た目で言えばミエルヒの剛が大好きだし、

一回目のひとり語りの時の弘史さん(役っていうのかな)凄かったし、

下町ロケットの山崎技術部長とかも良い役貰ったなと思うし、

ホタルノヒカリの二ツ木さんとかも大好きなんだけど。

でも芹沢鴨を観たからこそ俳優安田顕のファンになって、

安田顕のファンになったからこそ知り合った人とか行った場所とかがあって、

少なからず私の人生に影響を与えてもらっています。

顕さんは沢山の役を演じていて、それぞれ大好きだけれど、

私にとって芹沢鴨は特別で、やっぱり好きだなと思える役です。