くだらないの中に

TEAM NACSとか

OOPARTS『天国への階段』

 

東京公演を観てきました。

ちょっと間が空いてしまったので、記憶がおぼろげ。

思い出しながら書きます。

ネタバレ含みます。

 

 

ざっくり大きく感想を述べようとすれば、

「観やすかった」という言葉に尽きます。

OOPARTS、鈴井作品について、

もちろん人それぞれ好き嫌いがあるかとは思いますが、

私は比較的苦手なタイプです。

鈴井作品で一番最初に見たのが、

OOPARTS復活の最初になった、『CUT』だったからというのもあるでしょう。

水曜どうでしょうでのミスターとしての鈴井貴之

ドラバラでの鈴井貴之くらいしか知らない状態で見たもので、

そこはかとなく感じる「黒鈴井」に驚いたのを覚えています。

まぁ、世間一般の鈴井貴之のイメージは、

どうしても「ミスター」なんでしょうし、

彼もそれはあの番組での役割として担ってきたものなので、

それはそれで素晴らしいことだと思います。

けれど、”昔の"鈴井貴之の話を聞く限りだと、

彼の本質はきっとそうじゃないんだろうな、と思います。

だってミスターは舞台上でガラス割る演出して流血しないでしょ。

鈴井貴之だから、流血したんです。

少し話が逸れました。

私は本質的に明るくハッピーなものが好きなようで、

それに相反する鈴井作品は比較的苦手意識がありました。

(私の知識が足りず、その作品の意味や意図を汲み取り切れず、

ただ単に暗いとか怖いという印象を持っている可能性もあります。)

しかしながら、今回の作品は、

最後まで気持ちよく観られましたし、

観終わったあとに、モヤモヤが残ることもありませんでした。

私の周りにもそういうファンの方が多く、

リピートチケット購入した方もいたそうで。

私の個人的印象に限らず、ほんとにライトな作品だったのかな。

 

あらすじを言いますと、

藤村さん率いる特殊清掃会社に、テレビ局から取材が入り、

清掃作業中に作業員一人ひとりにインタビューが行われます。

「どうしてこの仕事をしているのか」

「前の仕事はなんだったのか」

それを聞いていくうちに、過去に起きたとある事件とリンクしてきて…。

といった感じでしょうか。

 

特殊清掃員。

ざっと言えば、自殺とか孤独死とか、

周りの人に気付かれないまま亡くなってしまった方の、

住んでいた部屋を清掃するお仕事ですよね。

気づかれないまま何カ月も放置されてしまうと、

結構すごいことになるようで…まぁ想像はつきますけれど。

時々テレビとかでも紹介されますし、

今のご時世、悲しいかなとても必要とされているお仕事のようです。

今回の作品中でも、清掃の描写がありました。

虫とか、冷蔵庫内の得体のしれないものとか。

私虫がとっても苦手なので、台詞を聞いているだけでも鳥肌が立ちそうでした。

清掃の描写といえば、

鈴井作品ではもうお馴染み、舞台セットが今回も凄かったですね。

あれはなんて説明したら良いのかしら…

落とし穴?

骨組みだけの大きな立方体の中に、

白いクッションのようなものが詰まっていて、

落ちても痛くないようになっていて…。

ああ!語彙力!笑

www.tvlife.jp

セットの画像あるので、これ見てください。笑

『CUT』ではライブハウスを使って、演者が色んなところから登場して、

『SHIP IN ABOTTLE』ではシーソーが設置され、

『HAUNTED HOUSE』では大きなネット…。

ほんと演出、舞台装置に関しては凄いですよね。

今回も客席を演者が歩いたりと、

OOPARTSならではの遊び心もあって、楽しませてくれました。

 

さて、内容に戻ります。

今から完全にオチを言いますけど、

特殊清掃会社の皆様が交通事故で亡くなっているというのは、

予想していなかったのでびっくりしました。

作中に、フラグを感じなかったんですよね。

結構匂わす台詞・描写があったりしがちだと思うのですが、

今回は全然なくて、

テレビ局の取材クルーに上役から連絡がくるまで、

全く気が付きませんでした。

うーん鈴井さんにしてやられましたね。

そしてもう一つ。

最後の最後で泣かされてしまいました…!

清掃をしていた部屋の住人が生き別れた父親だったなんて。

そしてそんな父親と事故で亡くなったあとに再会するなんて。

ずるい。

息子役だった根岸さんの泣きも素晴らしかったのですが、

鈴井さんの佇まいにやられた気がしました。

ずるい。

OOPARTS作品で泣いたの初めてかもしれないです。

 

そういえば、今回の作品には、

NEXTAGEの戸澤くんも出演されてましたね。

めっちゃ出番少なかったけど。笑

身内ならもっと出番増えたりしないものかと思いましたが、

鈴井さん厳しいっすね。

結構周りにもネクステファンがいたりするので、

演技どんなもんかなって思っていたのですが、

ちょっと判断しかねるくらいの出演時間だったので、

割愛させていただきます。

別の機会でちゃんと見てみたいな。

戸澤くんに関しては、洋ちゃんのCUE DIARYが素晴らしかった。

良い休日でした。 - CUE DIARY | CREATIVE OFFICE CUE Official website

優しい人だなぁとしみじみ思ってしまいました。

戸澤くんの思っているであろう気持ちを、汲んでくれている。

私が戸澤くんだったら泣きます。

こう考えると、『WARRIOR』での田中温子さんの抜擢は、

ほんとに凄いものだったんだなぁ。

どうやってキャストが決まったのか分からないのでアレですが。

 

天国の階段』はちょうど今日仙台公演ですね。

で、今週末に松本公演があっておしまい。

東京公演のときに、松本公演のチケットがまだ残っていたようで、

鈴井さんが「東京から我らがバスなら○時間!○時出発で~」

と時刻表で調べてきた情報をカーテンコールで発表していました。

さすがとしか言いようがない。笑

チケットさばききったんですかねぇ。

気になるところです。