くだらないの中に

TEAM NACSとか

『火花』 今更ですが文庫版を読みました

 

本を読むのは好きな方ですが、

趣味の欄に『読書』と書けるほどではない私です。

現に、基本的にハードカバーは買いません。

好きな作家さんの新書が出ていてもしり込みします。

できるだけ文庫になるまで待ちます。

こんな人間を読書好きと言ってはいけないと思うんですよね。

 

本題に戻りまして。

又吉直樹さんの『火花』の文庫を買って読みました。

芥川賞取りましたし、相当話題になったのでもう何番煎じか分かりませんが。

感想をば。

ちなみに感想書くのは苦手です。

どういうこっちゃ。(笑)

以下ネタバレ含みます。

 

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救命病棟24時第3シリーズと俳優大泉洋について

 

関東地区では、一昨日まで救命病棟24時第3シリーズが再放送されていました。

医療モノとして人気の高い救命病棟シリーズ。

第3シリーズでは首都直下型地震が起きたときの、

都市は、救命救急の現場は、ということをテーマに描かれています。

この作品には江口洋介さんや松嶋菜々子さん、

香川照之さん、まだ若い小栗旬さん等が出演されています。

大物が名を連ねる中、今回取り上げるのは大泉洋さん。

 

何故彼を取り上げるか、という理由ですが。

まず第一に私がファンだから。(笑)

そしてこの作品は、彼が東京で、全国放送のドラマに、

初めてレギュラー出演したものだからです。

 

私は大泉洋さんが所属するTEAM NACSという男性5人組の演劇ユニットのファンです。

大学時代にファンになり、今年でファン歴7年目になります。

しかしながらこの救命病棟24時第3シーズンは見る機会がなくここまできました。

今回再放送がやると知って観てみてびっくり。

内容の面白さに。

そして大泉さんの演技に。

 

勿論私は彼のファンですから、

彼のお芝居の上手さも、才能も、知っている。

分かっているつもりでした。

それでもびっくりしちゃったんです。

先述したような名だたる俳優さんの中に紛れても、埋もれないんです。

目立つんです、彼。

目立つのは見た目云々だけじゃないですよ。

声の通り方も、表情も、演技も。

目を惹くんです。

北海道では人気者でも、東京ではまだ知名度はありません。

ドラマの経験値は低いはずですし、ドラマの中でも難易度が高い医療モノ。

大泉さんが演じる佐倉は看護師役だったのでオペのシーン等はありませんが、

台詞も動きも普通のドラマよりも苦労する点は多いのではないでしょうか。

その中でも違和感無く溶け込み、目を惹く。

彼の持ち前の器用さがそうさせるのか。

舞台での経験がそうさせるのか。

それだけじゃないはずです。

彼はあまり努力する姿を人前には見せるタイプじゃありませんが、

人知れず大変な思いをしたのではないかと思います。

素晴らしいです。

 

第3シリーズ、ちょこちょこ大泉さんが演じる佐倉が目立つシーンはあるのですが、

特に顕著なのが9話の終盤です。

 

消防士の平野は、震災時、消防活動に専念するため、

助けを求める被災者達を置き去りにしなければならず、

そのことで自分を責め続け、うなされるなど、心に傷を負っていました。

大泉さん演じる佐倉は、そんな平野が学生時代に体操をやっていたと知り、

「僕体操大好きなんですよ、選手で言うとブルガリアの…そうコマネチ!」

とありったけの体操の知識を使って平野を元気づけようとします。

しかし本当は体操詳しくないんでしょうね、師長から

「あのねコマネチはブルガリアじゃなくてルーマニア。」

「いい加減なこと言うとかえって不信感かうわよ。」と注意を受けてしまいます。

後半、国会議員の寺泉が、

消火活動に専念したのは阪神淡路大震災を教訓に決められたことである。

消防士の彼らは必死に助けを求める被災者を振り切らなければならなかった。

なぜなら燃え広がる炎を消すことができるのは彼らしかいないから。

そうやって消火活動をした彼らを私には責めることができない。

と、会見の場で話し、ラジオを通じて平野らもそれを聞き、涙します。

そこにコマネチについて調べてきた佐倉が再登場。

平野に対して、

 

「平野さん。昨日すみませんでした。実は僕、コマネチよく知らないんですよ。

でも今調べてみたら、コマネチって…波乱万丈の人生というか。

オリンピックで10点満点出した後スランプになっちゃって、自殺未遂の噂まで出て。

そのあと、秘密警察の目掻い潜ってアメリカに亡命したんですって。

何年か後にルーマニア民主化されて、やっと戻れたとき、

彼女は犯罪者呼ばわりされるの覚悟してたんだけど、

国民は彼女を英雄として、笑顔で迎えたんですって。」

 

彼女は体操のせいで辛い目にもあったけど、やっぱり自分は体操が好きなんだって。

それが自分の人生なんだって、今は後悔してないそうです。」

 

「だから……だから平野さんも……消防士だったこと後悔しないでください!」

 

先述の寺泉の話、そして佐倉の言葉で平野はリハビリを開始することを決意します。

 

 

もうもう!

ここの大泉さんの演技が素晴らしいんです。

涙目で、少し声が震えているようで。

必死に、一生懸命に、平野に伝えたくて。

平野に元気になってほしくて。

見ているこっちは号泣です。

ドラマの、東京でのお仕事の経験は少なくとも、

大学時代から培った演技の土台は、力は、見事に表れていますね。

佐倉は比較的明るくお調子者に描かれていますが、

このシーンでは純粋さや真面目さが伝わってきます。

 

 

大泉さんはこの救命病棟の出演を皮切りに、

ドラマや映画に数多く出演し、2011年度の日本アカデミー賞では、

優秀主演男優賞を受賞されています。

昨年の大河、『真田丸』での演技も記憶に新しいです。

(ドラマでの)東京進出から今年で12年目。

今や知らない人はいないくらい有名で売れっ子ですね。

喋りが達者なのでバラエティーに出演しても目立ちますし、

水曜どうでしょう」のイメージが強く芸人さんだと思われている方もいるとか。

俳優ですよ、彼!(笑)

ファンとしてこれは声を大にして言いたい。(笑)

是非彼の出演している作品を観てみてください。

とっても素敵な役者さんだと思います。

 

転職活動

突然ですが。

私転職活動をしています。

 

12月末で前職の業務を終え、溜まりに溜まった有給休暇を全部使って、

2月の半ばで退職をしました。

有給休暇全部使わせてくれて本当にありがとう。

そのおかげで扁桃摘出手術もできました。

(この件はまた後日書きます)

 

私は今27歳で、

前職は新卒で入社し、4年11カ月務めました。

あと1カ月で丸5年だったのにね。

惜しかったね。笑

商社に総合職採用で入社し、法人営業を少しだけやって、あとはほぼ事務でした。

 

「転職をする」ときの方法として、

1.会社を辞めずに、転職活動を平行して行う

2.会社を辞め、転職活動に集中する

この2つのパターンがあります。

上述した通り、会社を辞めておりますので、私は2のパターンです。

 

私の意見ですが、転職するならばできれば1が良いと思います。

仕事をしている状態ならば、金銭面での心配はありませんし、

保険や年金の手続きも会社が行ってくれるので役所に行く必要もない。

なにより気持ちに余裕があります。

場合によっては「転職しない」という選択肢を選ぶこともできます。

 

それでも私が2を選んだ理由は、

転職活動の時間がうまく捻出できなかったからです。

私は事務職でしたが、コールセンターのような業務も行っており、

お客様からクレーム等が入ったり、

商品の管理云々でしばしばトラブルが発生することがありました。

そのため、仕事のあとの予定がとても立てにくかったんです。

夏頃一度今の仕事と平行して転職活動を行おうと動いたこともあったのですが、

面接が入っている日にトラブルが発生して面接に行けなくなってしまったことが

ありました。

他にも予定通りに動けないことがとても多く、

会社を辞めずに転職活動を平行して行うことは無理だと思いました。

私自身元々あまり器用なタイプではなかったので、

性格的なものもあるのかもしれません。

そんなこんなで、「まず辞めちゃおう!」って思いました。

それほど貯金もないのにね。

我ながらなんだろうこの勇気って思います。

だけど後悔はしていません。

今27歳で、今動かなかったらそれこそ後悔すると思いますし、

「早く決めなきゃな」と焦る部分も勿論ありますが、

丸一日面接対策等に使うなんてことは、お仕事してたら難しいですから。

落ち着いて、納得して、自信がつくまで調べたり練習できるのは、

会社を辞めて転職活動に集中しているからこそ、です。

1がオススメですが、2も悪いものはありません。

人それぞれに合う、合わないはあると思います。

 

今現在本格的に転職活動を初めて1カ月が経ちました。

異業種に挑戦しているということもあり、若干行き詰っています。

先日最終までいった企業があったのですが、残念ながら内定には及ばず……!

悔しいですね、やっぱり。

 でも負けないで頑張ります。

就活のときも上手くいかずに悩みましたが、

そのときだって時間はかかったけど内定はもらえたのですから。

私は時間がかかる人だと思うしかありません。

 

……なんて、まだ気持ちに余裕があるからこんなこと言えるのかな。笑

一か月後に全く違うこと言ってたらどうしよう。笑

 

転職するかしないか。

会社に勤めながら転職活動するのは難しいけどどうしよう、って悩んでる人に、

私みたいな人もいますよーと伝わったら嬉しいです。

 

明日も面接!

頑張ります!

 

 

『書く』ということ

 

書くことが好きです。

そして唯一と言っていい特技。

とか書くと、作家とかライターっぽく聞こえるけどそんなんじゃありません。
私はただのOL……年末に仕事を辞めてしまったので、今現在はOLですらない。
いわゆるプー太郎。
無職。(笑)

 

それはさておき。

 

書くことが好きです。
そして唯一と言っていい特技。
……はずだった。
いつ頃からか”モノを書く”が下手になったなと思うようになりました。
以前までは、書くときに悩んだことは殆どなかったんです。
書こうと頭で思えば、ほとんどのものがスラスラ書ける。
それが最近できなくなりました。
めっきり書けない。
このままだと唯一の特技さえも失ってしまう!
そう思ってブログを始めることにしました。
勝手な推測だけれど、「書かない」から「書けない」のではないかと思ったから。
確かにここ数年文章を書く機会が減りました。
仕事でも薄っぺらい報告書程度しか書かないし、

趣味のことを書いていたブログももうずっと更新していません。
Twitterとかインスタグラムは更新するけれど、百数文字程度。
アカーン!
そんなこんなでいそいそと新しいブログを開設。
今に至る。
こんにちは、はじめまして、はてなブログ様。
以後よろしくお願い申し上げます。

 

私の勝手な考えですが、
本を読む人は、比較的書くことが得意な人が多いのではと思っています。
0から1を生み出す小説家になるにはまた別の才能が必要だとは思うけれど、
書く行為だけであれば、本を読む習慣のある人であればきっとさほど悩まない、と。
本を読むことで、無意識のうちに書くことも学んでいる感があるのかなぁと。
私も(きっと)その一人。
私は小さいころ体が弱かったせいか、外遊びよりも室内で遊ぶことのほうが多い子供でした。
親から絵本を沢山与えられていたわけではなくて、
私が本を読むようになったのは小学校に上がってから。
初めて借りた本はたぶん「フランダースの犬」的な何か。
犬の話だったとおもうんだけどなー。
名作云々的な何かなんだよなー。
覚えてないなら書くなよってね。
入学早々風邪で学校を休んで図書室利用のオリエンテーション

参加こそできなかったものの、
なんとか図書室の使い方をマスターした私は、黙々と本を借り続けました。
決して友達がいなかったわけじゃないですよ。
それなりにいた……はず。(笑)
学年で一番本を借りた人の名前が図書だよりに載るとか、

たぶんそんな感じの企画があって、

そのとき特に秀でたものがなかった私にとって、

いっぱい読んだらそれに載るんだっていうのが
ドキドキしてワクワクして嬉しかったんだと思うんです。
そんな単純なものだったけど、私にとってはそれが功を奏しました。

初めて「あ、私文章書くの得意なんじゃない?」と思ったのは小学校2年生のとき。
夏休み明けの始業式に、全校生徒の前で読むことになったんです。
私の通っていた小学校では、終業式や始業式に、
学年で一人ずつ作文を発表するというものがありました。
内容は「○学期を振り返って」とか「○学期を迎えて(の目標)」とか。
夏休み前に私もそんな感じの作文を書いたのですが、それが選ばれたんです。
当人はびっくり「なんで私が」としか言いようがない気持ちでいっぱいでした。
そして私は大の緊張しい。
全校生徒……確か600人はいたと思うのですが、

そんな大勢の前で作文を読むなんて!
夏休み中ずっとそのことが頭から離れなくて、「夏休み終わらないで」と思ってました。
宿題も終わっていなかったので、そういう意味でも「夏休み終わらないで」だったけど。
当日のことはまぁ殆ど記憶がありません。
内容はふわっとしか覚えていませんが、
学年で一人選ばれたということは、まぁきっとそれなりに書けていたんでしょうね。
“選ばれた”という事実が、私に自信をくれました。

選ばれたという事実が自信に繋がり、自信のあるものは総じて好きになる。
好きこそものの上手なれ、とはよく言ったもので、
小学校2年生のその作文を皮切りに、私の(小さな)快進撃が始まります。
まず書くのが速い。
悩まない。
そして(それなりに)よく書けている。
何かにつけて選ばれる。
農林水産省主催の作文、読書感想文、中学生の頃は「少年の主張」という意見文……
校内で選ばれ、場合によってはその先の大会に出されました。
結果として大きな賞をもらったことは無いので
結局は小さな学校留まりの能力でしかなかったわけですが、
それでも私にとっては、唯一誇れる部分でした。
高校生くらいからブログを書くようになり、大学でTwitterなどのSNSも始めました。
フォロワーさんから「読みやすい」「すっと入ってくる文章」と褒めていただいたり、
大好きな芸能人の質問コーナーに送ると高確率で選ばれたりとかもしました。
嬉しかったなぁ。
褒められるのも選ばれるのも嬉しかったんです。
私にとってはきっと何より、書いたものを認めてもらえるのが一番嬉しかった。
自分自身を肯定してもらえたような気がしました。
今思い出してもちょっと泣きそうなくらい。

 

アイデンティティのなんたるかは分かりません。
大学で、しかも必修の授業で習ったけど正直覚えてません。
(ごめんS先生)
でも、おぼろげに思い出すアイデンティティは「自分らしさ」。
私の“アイデンティティ”は、きっと「書くこと」なんだと思います。

 

書くことを怠っていたせいで、その唯一のアイデンティティを失いかけている。
このブログを通して、必死に取り戻そうとしている私です。