くだらないの中に

TEAM NACSとか

札幌の某ホテルより、顕さんの45歳の誕生日に際して。

ファンミに参加するため札幌にきています。参加は明日の昼公演。今日はもっぱら美味しいものを食べることに注力しておりました。

 

さてもう日付が変わる直前ですが、本日は安田顕さん45歳の誕生日。おめでとうございます。45歳。そうかぁと思うのです。40過ぎたくらいからもう年齢が曖昧。覚える気がないんでしょうか。ファンになって初めて(個人的に)お祝いしたのが2010年なので…今年で9回目?  36歳の頃からお祝いしてるの? へぇー。自分でもびっくり。まぁこれだけお祝いしてたら年齢も曖昧になっても仕方ないんじゃないかな。いくつになったかが大切なんじゃなくてきっとこうしてお祝いできることに意味があると。いうことで。

 

ここ最近よく書くのだけれど、近年の活躍が目覚ましく、その対比として何年も前のことを思い出すことが増えました。まだ小さな役が多くて、目を凝らして顕さんの姿を見ていたときのこととかね。気がつけば主演も増えてきて、先日発表になった『母を亡くしたとき、僕は遺骨を食べたいと思った』の主演については、そのニュースを見て「また主演だ」としか思わなかった。亀拓のときなんかさ、何かの間違いかと思ったくらいなのにね。気がつけば遠くにきたもんだ。ときどきそう思うのです。

 

けれどその反面、しばしば私が好きになった頃と変わらない顕さんもいるのです。ジャンボリーしかりスジナシしかり。ファンしか笑わなそうなことをしてクククって笑ってる。私の応援って一体と、いっぱしなことを思いそうなもんなら、すぐさまそういう姿を見せて私を引き戻してくれる。まだまだ好きでいたいと、走っていら姿を見たいと思わせてくれる。私はなんて幸せなファンなんだろうなぁと思うのです。本当にファンになって良かったなぁと思うのです。

 

来年はファンになって10回目の誕生日がきます。また365日後に、こうしてお祝いさせてください。ひとまず明日は、1日遅れの「おめでとう」を伝えに、ガトキンに向かいます。

 

お誕生日おめでとうございました。

人を待つ間に、昨夜の下町ロケットの話を。

あまりにも久しぶりすぎてこういうときにどうやって記事を書き始めたら良いのかわからないのです。3月21日移行ずっと「あれを書こう」「これを書こう」と思い立っては立ち消え、書けない期間が続きました。その間にカジャラがあったりムロ式があったりPARAMUSHIRが千秋楽を迎えたりはじめて宝塚を観に行ったり(日比谷)妻ふりの舞台挨拶に行ったりニンゲン御破算を観に行ったり誕生日を迎えたりジャンボリー遠征をしたり顕さんのスジナシを観に行ったり愛しのアイリーンの舞台挨拶に行ったりRIPが活動休止したり…。振り返ればこうも趣味に事欠かないなぁと思うのですが、それ以上に仕事が忙しすぎた。毎日のように9-22時で会社で働き土日も家でやったり酷いときは休日出勤も。ライターとしてはこんなことよくある話なのかもしれませんが、フリーでも編プロでもなく会社も結構な規模感なので待遇はある程度保障されているのです。それでもこれだけ忙しいのは、ひとえに弊社サービスの大きなリニューアルがあったからで、その波を制作陣が思いっきりかぶってしまったことにありました。そんな状態ですから休みの日に趣味のテキストを書く力が残っておらず…人によっては趣味のことを書くことがストレス解消になるのでしょうが私は書くことから離れたいと思うタイプのようで、ずっとブログから足が遠のいてしまった、という次第です。現在もさして仕事が落ち着いたわけではないのですが、ちょうどいま人を待たなければいけない状況に陥り、手持無沙汰でどうしようかと考えていたときに、ふとこのブログを思い出しました。

 

何を書こうか。色々考えましたが、昨日の今日なので「下町ロケット」のことを。昨夜の回から森崎博之が出演しています。あの森崎博之が。あの森崎博之が(3回目)。NACSファンを除いてほとんどの人が彼を知らないでしょう。仕方ありません。だって彼普段北海道にいるんだもの。NACSのリーダーではありますが、彼の活動拠点は北海道。東京にいることだって珍しいしテレビに出るとしてもNACS5人で宣伝するときくらい。昔はドラマにちょこちょこ出てたりもしたんですけどね。最近はすっかりだったので「誰?」と思った人も多いはずなんです。その一方でファンは大フィーバーですよ。冒頭の私よろしく「あの森崎博之が!」ってTwitter等々は、出演の発表が出てからずっと大騒ぎでした。またね、チョイ役でもないのさ。阿部寛さん演じる佃社長の同級生で、ヤタガラス編のキーパーソンだっていうじゃないですか。嬉しいことではあるのですが、なんだかもう信じられなくて。昨夜の放送もさ、テレビの画面に彼だけが大きくアップで何度も映って、嬉しい気持ちがオーバーヒートしてもう頭の処理能力が追い付かない感じなんです。嗚呼。

前回の下町ロケットのとき顕さんが山崎部長として大きく跳ねて、そのときも信じられないような気持ちがあって、嬉しくて嬉しくて堪らなかったのを覚えてる。確かね、山崎部長が佃製作所に入社を決めたときのエピソードの回。何分もずっと顕さんがメインで映り続けて、それ見て泣いちゃったんだよね。ずっと脇役というか、3番手みたいな役多かったから「いま顕さん映ったね」とか「今日は台詞あるね」とかそういう観点で見ることの方がずっと多かったから。ちゃんと、私の大好きな顕さんの芝居を、こうやって見られるんだって。顕さんの魅力が伝わるって。嬉しくて堪らなかった。

それと同じことが起きたんです。むしろそれ以上の喜びです、今回は。だって彼「俺は北海道でみんなに『おかえり』って言うんだ」って言ってたんだもの。東京の、4人がいるフィールドには自ら出ようとせず、北海道で、別のフィールドでやるんだって決めていた人だから。顕さんの場合は「いつか」ってファンとして期待している部分はあったけれど、モリに至っては晴天の霹靂でした。けど、きちんと考えていくと布石はあったんだよね。モリがずっと「北海道を応援したい! 農業を応援したい!」って活動してきたという実績が、間違いなく今回の起用に繋がっている。ただ北海道の人だから、北海道出身の演技ができる人だからではなく、このヤタガラス編の、「農業」をテーマにした話だからこそ、森崎博之という俳優がキャスティングされたんだって、確信がもてる。

なんかもうこれは誰に感謝したら良いのだろうね。農業という観点で彼を見出してくれた下町ロケットスタッフなのか、農業というフィールドでやってきたモリ自身なのか。どちらもかな。とにかく本当にありがとう。その気持ちだけです。

 

来週の予告を見る限り、モリと顕さんの共演もあるようで。楽しみです。

音尾琢真 42歳誕生日!

 

琢ちゃん、42歳の誕生日です。一年前にもこのブログでお祝いさせていただいたのですが、もう一年経ったのですね。早いなぁ。そしてもう3月も終わりに近づいているというのに、今日都心では雪が降りました。寒い。なまら寒い。冬が琢ちゃんの誕生日お祝いしたくて慌てて戻ってきた感あります。冬にも愛される男、音尾琢真。さすがNACS一のモテ男です。

この一年の琢ちゃんのお仕事で一番印象的だったのはやっぱり「陸王」でしょうか。日曜9時×池井戸潤という最強タッグの話題作に出演、しかも思いのほか目立つ役というのは嬉しかった。顕さんの「下町ロケット」的なね、喜び。正直顕さんほど大きな役じゃないし、実際ハネたわけではないけれど、少なからず視聴者に、世の中に、認知は広まったんじゃないかなって思います。タイミングよくビジュアルも目立つ感じでしたしね。「陸王」をはじめ最近は有名な監督さんとのお仕事も多いし、着実に仕事量・大きさ共に伸びてきています。マッスル時から言われ続けていた「ブレイク」。そろそろ本気で期待しちゃっていいですかね? 琢ちゃんの演技、大好きだから。もっと多くの方に、知ってほしいです。

琢ちゃんお誕生日おめでとう。

 

さて、最近の私はといえば。札幌・仙台に遠征しまして既に2回「PARAMUSHIR」を観ています。そして案の定号泣しています。1回目の札幌で、泣きすぎて嗚咽漏れて、たぶん周りの人、気が散ったんじゃないかと思うんですよね。迷惑な客だった気がして、本当に謝りたい。感情のタガが外れます、あの舞台。これから観に行く人はぜひ、ハンカチだけじゃなくてティッシュも膝の上にご準備のうえ、観劇されることをオススメします。まだ千秋楽迎えてないから「PARAMUSHIR」に関する記事は控えておきます。とはいえ、テーマがテーマでまだ受け止めきれていない自分もいるので、記事にできるのかちょっと考えあぐねているというのが、今の正直な気持ち。難しいですね。

(珍しく短めの投稿でした)

近頃の話(~20180203)

 

数日前から救命病棟24時の第3シリーズの再放送が始まっているようですね。洋ちゃんが出ているアレです。ちょうど一年くらい前にも再放送されていて、そのときにそれをテーマにブログを書いたのですが、実はその記事「救命病棟24時 大泉洋」で検索すると2つ目に出てくるんです。公式HPの次。一時期は公式よりも上、つまりはトップだったことも。そんな検索結果だからか、再放送が始まってからブログ(というよりその記事)へのアクセス数が普段の比じゃないくらい増えてます。ありがたいやら気恥ずかしいやら。ただ一ファンのブログなんて、そんな検索上位になったらあかんと思うのですけどね。

映画『恋は雨上がりのように』、店長役が洋ちゃんなようで。いいですね、あの漫画私大好きです。嬉しいなぁ。特報で映像も出ましたね。店長役、ビジュアルはいい感じ。漫画のなかの店長は本当に情けなく見えたり、おやじギャグ言ったり、ダサい雰囲気のある役なので、お芝居でどこまで近づけるのか気になるところです。そしてそして、シゲも店長の旧友、九条ちひろ役で出演されるとのこと。『駆け込み~』のときに琢ちゃんとチラっと共演していますが、NACSメンバーとこうしてきちんと映画で向き合うのは初めてでは? こちらのシーンも楽しみです。

映画と言えば。顕さんの『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』も公開日が決まったそうですね。出演予定だった小出さんの事件があってから、再撮影など諸々あったので心配していたのですが、本当に良かった。公式インスタグラムも開設され、榮倉奈々ちゃんと顕さん(役柄としてですが)のラブラブ写真がアップされています。公開日は6月8日。楽しみです。

NACSの話が続いたので書いておきましょう。本日、第16回公演『PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」が初日を迎えます。現在18:47。あと10分足らず。私が観に行くのは札幌なのでもう少し先なのですが、それでもなんだかそわそわします。お話はもちろん、演出どんな感じなのだろう。テーマがテーマなので、勝手に頭のなかに『WAR』が浮かんでしまうんですよね。さすがにあんなに激しくはないとは思うのですが、でも『WARRIOR』も相当激しいステージセットでしたから何が起こるかわからない。ああ気になる! 2~3時間もしたら初日を観に行かれた方の感想がTLに流れてきそうですが、それも見たいような見たくないような(どないやねん)。真白な状態で見れたら幸せですが、でも今の時代本当に気を付けて過ごさない限り(いっそのことSNS絶ちでもしない限り)真白な状態は難しいと思うのです。まぁNACSの舞台は少々のネタバレが入っても「それがあったからつまらなくなってしまった!」なんてことがないという安心というか、謎の自信があるので大丈夫だと思っています。これから4月1日まで、怪我なく無事に走りきれますように。

そういえば明日は『ハナタレナックス』の全国放送日ですね。今日「最後のお願い」と銘打って銀座山野楽器にまみちゃんとonちゃんが来ていたそうで。事前に知ってはいましたが、体力が追い付かず諦めました(笑)そんな私は今日12時間睡眠という自堕落な生活を送りました。休み最高。明日の放送楽しみです。

落語の話。先週、鶴川というところまで行って落語を聴いてきました。シブラクに行ったときにチラシが入っていて、小痴楽さんが出演されるということだったのでいそいそとチケットを撮った次第です。今回は小痴楽さんも所属されている落語芸術協会の二つ目で結成された「成金」のメンバー、神田松之丞さんも出演されてました。噂には聞いていたけれど、お二人仲良し。出演順が松之丞さん→小痴楽さんだったのですが、松之丞さんが演目中にてぬぐいで汗を拭いたのに対し、「あれ演技ですからね。汗なんてかいてないです。みなさん騙されてますよ。あの机?(釈台のことを言いたかったらしい)の中には色んなもの隠せますからね、あそこから管が伸びていて汗のような水滴を垂らせるようにしてあるんです」なんてことを小痴楽さんがマクラで話されていました。そんな小痴楽さんのことは、トリを務めた志ん輔師匠がいじっておりました。最近の二つ目は遊ばず真面目な人が多いという話から、「遊んでる人もいますけどね、今日で言えばあのくるくるパーマのやつとか」と言われたり、「このあと出演者4人のトークコーナーがあるってことなんですけど、『え、着物着るの!?』ってダボっとしたシャツで言われまして、彼も言ったあと『やべ師匠に着るのって(ため口で)言っちゃった』って顔してましたけど」というエピソードなど。愛されてますね!(笑)そんな小痴楽さんの演目は「磯の鮑」でした。小痴楽さんの与太郎可愛くて大好きだから嬉しかったです。13日にまたシブラクに小痴楽さんが出演されるので聴きに行きます。平日なので仕事どうにかしないと行けないんですけどね。頑張ろう。

星野源さんの話。映画ドラえもんの曲をやるそうで。ラジオで初めてフル流された回(タイムフリー)を自分のiPhoneで流して、それを社用のiPhoneのボイスメモで録音しMP3化するというまるで昔のラジカセのようなことをしました。そのため発売日前ですが私はいつでもどこでも聴ける状態です(笑)曲、メロディーがすごく覚えやすくて、3回くらいですっと覚えました。小さい子でも歌えるようにしているのかしら。歌詞のなかにはドラえもんの世界観が隠れていてとてもキュート。「何者でもなくても世界を救おう」という歌詞が好きです。私も何者でもないけど、私の書いたテキストが、誰かに届けばいいのになという想いで毎日仕事をしているので、「救う」と言ったらおおげさかもしれないけれど、なんだかちょっとだけ、自分のことを言われたような気がしたのです。昨日はMステに出てましたね。音外してましたけど、私のなかでは源さんMステでよく音外すイメージあるのでご愛敬と思いました。やっぱり生は難しいですね。いつか生で聴きたいな。

ドラマの話。今季は『アンナチュラル』『99.9』『きみが心に棲みついた』『anone』を観ています。アンナチュラルはさすが野木さんという感じ。脚本がおもしろい。そして石原さとみがここ最近一皮も二皮も剥けた気がして、女優さんとして見ていてワクワクします。シンゴジラか、そのまえのあの松潤とのドラマあたりからかな。好きです石原さとみ。そしてanone。こちらも私が好きな脚本家、坂元裕二さんの作品。なんだか童話の世界を観ているような。といってもハッピーがそこにはないのですけどね。余命短い人や親から愛されなかった子ども、子どもから愛されなかった人、愛し育てた相手に他人だと言われる人。みんな抱えているものが重い。それでもファンタジーさを感じるのはなぜだろう。あのすこし霞がかかったような映像のせいかな。それとも私が、登場人物のような重さを抱えていないから、異世界のように感じるのかな。不思議な世界だと感じるけど、惹かれるのはなぜだろう。田中裕子さんの演技が恐ろしく素晴らしい。娘の玲の姿が納められたカメラを床下から見つけ、写真を見るときの姿、表情が、嬉しいような自慢げなような、興奮してそわそわしているような。なんだかあの姿を見ているだけで涙が出ました。そのあととある事実を知らされたときは泣けなかったのにな。健気な姿が、私には物悲しく見えたのかもしれません。この先どうなるのかまだまだ分からず。楽しみなドラマです。

 

さて1月10日頃には届いていたのに仕事がバタバタしすぎて封さえ開けられなかった『Live Tour "Continues"』を見ながら恵方巻食べます。では。

渋谷らくご(シブラク)/2018.01.13

 

2018年こそは落語を聴きに行こう、寄席に行こうと決めまして。こういう趣味のことになると行動が早い性分のため、思い立って速攻でチケットを取り、行ってきました渋谷らくご(通称シブラク)。とはいえ、やみくもにチケットを取ったわけではありません。気になる、落語家さんが出演されると分かったから、チケットを取ったんです。その落語家さんは、柳亭小痴楽さん、という方。現在29歳、二つ目の落語家さんです。私正直全然落語詳しくないので、二つ目とは何ぞや?という感じなのですが、調べる限りだと私たちがテレビで見るような落語家さんというのは、「真打」と呼ばれる方々のようで、落語家の身分のうえではもっとも高い位。落語家さんは前座→二つ目→真打と進んでいくようで、二つ目はちょうど真ん中になります。小痴楽さんは、真打を目指して頑張っている最中ということですね。ちょっと長くなってきたので、小痴楽さん気になるなぁと思ったきっかけは、また今度。

 

シブラクは、渋谷にあるユーロスペース内のユーロライブというところで毎月2週目の金曜日から6日間にわたって開催される落語会です。一級品の腕前を持つ師匠方(真打)から才気あふれる二つ目まで、一律1人30分の持ち時間で噺をしてくれます。落語と聞くと「お客さんも年配の方が多いんでしょ?」と思われてしまうかもしれませんが、シブラクは若い方が多い! 逆に想像するような年齢層の方のほうが少ないです。可愛らしい方、綺麗な方、も大勢でびっくりしました。180名弱の小さな会場。みなさんが開演をそわそわと待っているのは、ストレートプレイの舞台を観に行ったときに感じる雰囲気と同じ高揚感がありますね。

 

1.立川談吉…蝦蟇の油

新年ということもあってか、黒の紋付き袴での登場。談吉さんは立川流ということで、入門当時の話を枕でしてくださいました。社会人経験もない状態で入門したので、お酒の席のふるまいが分からず怒られたとか、談志師匠の睡眠薬&ビールの話から酔っ払いの話になり、蝦蟇の油へ。あらすじ。まずは主人公であるガマの油売りの口上。ハキハキと魅力的に話す口上のかいあって、油は飛ぶように売れる。儲けたお金で飲み屋に行ったは良いものの、飲みすぎてベロベロに。しかしながらまだ日が高いと、酔っぱらったまままた商売を始めようとするが…。いやー、冒頭の口上が凄い! ハキハキと良く通る声は気持ちが良く、とっても格好良かった。そしてベロベロになってからの落差。眠たそうに何度も手で顔を洗う様子がおかしくて、とっても面白かったです。

 

2.柳亭小痴楽浮世床ー将棋・夢ー

待ってました小痴楽さん! まずは先ほどの談吉さんの紋付き袴を褒める。小痴楽さんは紋付きが苦手だそうで、全部紋を入れてないそうです。小痴楽さんはお父様も落語家さんなのですが、2009年に亡くなっているようで、そのお父様のお墓参りの話や命日に決まってかける噺のエピソード、年末にウィルス性胃腸炎になったときのお母様とのお話、現在の師匠と弟弟子との話が枕でされていました。噺はもちろんなのですが、枕が本当に面白かった。お客さんもとっても笑っていた印象です。途中でお客さんいじりなんかも入れてね、フリートークとかが得意なのでしょうか。演目の浮世床は、調べる限りオムニバス形式の話のようで、その中から、「将棋」と「夢」をやってくださいました。小痴楽さんの威勢の良い話し方が好きです。”江戸っ子”という感じがして、落語を聴いていると実感できるし、映像が頭に浮かびやすい。とてもワクワクして聴けます。あらすじ。昔の髪結い床は町の若者の集まる場所だそうで、そこで一日中、無駄話をしていたそう。その中でずーっと寝ているのは界隈でも評判のモテ男。なにか最近モテたエピソードは無いかと尋ねてみると、芝居を観に行ったときに見つけた美女との話をし始めるが…。気になる落語家さんとはいえ、まだいくつかしか噺を聴いたことがないのであれですが、小痴楽さんが女性をやるのに少し新鮮さを感じました。でも、女性を演じるというより、そのモテ男が女性の話をするために女性の様子を演じている、という感じだったので、綺麗な女性のはずなのに変な顔とかしていて、それがまたおかしい。いやー、気になるから、完全に「好き」にシフトした感じがいたします。面白かった!

 

3.春風亭百栄…寿司屋水滸伝

会が始まる前、キュレーターのサンキュータツオさんが「百栄師匠は妖精」とおっしゃっていたのですが、ほんとうに妖精だった(笑)50歳過ぎた男性なのですが、なんというか持っている空気感がフワーっとしていて、私のイメージする落語家さんとは反対に居る方だったので、最初とってもびっくりしました。色んな方がいるのですねぇ。アイドルになりたいと仰ったり、寝る前に聴く落語の話や海外で生活されていたときの話を枕でしてくださいました。寿司屋水滸伝は、いわゆる新作と呼ばれるものでしょうか。あらすじ。2代続く老舗寿司屋の跡を継ぐことになった洋食シェフの息子。寿司が握れないからと寿司職人を雇っていたが、息子の人柄のせいでみな辞めてしまう。仕方なく息子本人が寿司を握ることになったが…。こういうお話もあるんですねー。すごく新鮮でした。たくさんの登場人物がポンポン出てきて、テンポが良く、とっても面白かったです。

 

4.柳家わさび…幇間小僧

わざびさん、二つ目の方ですがトリです。落語は真打がトリを任されるので、通常でしたら百栄師匠がトリをやるのが順当なのですが、シブラクではこうして時々二つ目がトリを任されることもあるそうです。わさびさんは、小痴楽さんと『落語ディーパー!』に出演されていたので存じ上げておりました。サンキュータツオさんには、「身長が180近くあるのに、体重52キロ! 死ぬよ? 結核なんじゃない?」と言われておりました(笑)あ、あと「芸人には一番向いている、ちょうどいい嫌な奴」というコメントも(笑)落語は、前の方がやった噺はもちろん、同じようなエピソードが出てくる噺はかけないようにするルールがあるそうです。だから、前の3人がやったような酔っ払いとか寿司が出てくる話はNGだそうです。厳しいんですねぇ。そこでわさびさんがやったのは、こちらも新作、幇間小僧。子役が通うキッズスクールに太鼓持ちの授業がある世界。4歳8カ月のしめたろう君が、年齢に似合わぬ太鼓持ちで大人を驚かせるが…。わさびさんの演じるしめたろう君がめっちゃ可愛かったですね。わさびさんの風貌からは想像できない声でびっくりしました。携帯電話が出てきたりと現代のお話なので、まるで一人コントの世界です。とっても面白かった!

 

いやーこれは面白い。しかも今回2列目のほぼセンターで観ることが出来たので、落語家さんの表情や手の動きがしっかり見えて、とても興味深かったです。これはハマりそうだ。落語、また一つ趣味が増えそうです。スケジューリングが大変だなぁこれは。笑

 

※まだ知識が少ないので、この感想の中でももしかしたら間違った単語を選んでしまっている可能性があります。もし落語に詳しい方がこれを読んでくださった場合は「初心者か」と優しく見逃していただければ幸いです。

スマートモテリーマン講座2017

 

またまた昨年の話で申し訳ないのですが、昨年の秋から年末にかけて上演されました、「スマートモテリーマン講座2017」を観てきましたので、感想をば。

一言で申し上げるのであれば、「芸達者が揃いましたね」ということ。顕さんはいつものことですが、ヒロインの若月さんにしてもシソンヌにしても、まぁ揃いも揃って器用。過去3回のモテリももちろん素晴らしい演者さんたちではあったのですが、ここまで顕さんを喰える(または喰う可能性を少しでも感じた)方が多かったのは、今回が初めてだったのではないかと思っています。

 

ひとまずあらすじ。今回主人公となるモテないサラリーマンは所謂2次元オタクの卓(すぐる)。エヴァンゲリオン綾波レイと結婚したいと真剣に思っている27歳です。このままでは彼の結婚は来来世となると思われていた矢先、(行きつけの美容院の手違いで綾波レイそっくりの髪色かつショートボブにされてしまった)新人、可憐ちゃんが現れ、一発で恋に落ちます。とはいえ、3次元の女子とほとんど会話もしたことのない卓が、どうやって可憐ちゃんをモノにするのか。彼らをケーススタディーに学んでいくという内容です。ジャケットプレイと壁ドンを自由自在に操るモテ同僚に水田さん、戦争ゲームオタクの同僚にシソンヌじろうさん、部長役にシソンヌ長谷川さんという配役でした。

 

特筆すべきはシソンヌ。特にじろうさんです。私はこれまでシソンヌとしてのネタはきちんと見たことがなく、LIFE! での彼らしかほとんど知りませんでした。とはいえ、コントが凄い、キャラクターが凄いと耳にはしていたので期待をしてはいたのですが、その期待を大きく上回ってきました。今回のモテリは2時間半と結構長尺だったのですが、その中でも一番笑ったのはじろうさんが演じる可憐の大学時代の友達「よしえ」でした。よしえ独特の喋り方はもちろん、動きからなにからもうおかしくておかしくて。ちょっと呼吸できなくなるくらい笑いました。あんなのもう飛び道具ですよ。福田さんは演出家ではありますが、稽古時はギリギリまで演者に任せて遊ばせておくと聞いたことがあります。ということは、あのよしえも福田さんの指示ではなくじろうさんの作り上げた世界、ということなのでしょうか。脅威だ。あれはもはや脅威です。よしえの口癖「あ、そ~れっ」をモテリーマンが思わずマネするシーンがありますが、確かにあれは中毒性があるし、真似したくなる。口に出して言いたい日本語。長谷川さんも負けていません。比較的強めの単語を使用するツッコミですが、それが全て的確なので「キツイな」という印象は受けませんでした。今回も例に漏れず複数回観にいった私ですが、同じシーンであってもツッコミ(または台詞)を少しずつ変えてきていて、そのどれもが的確で面白かったので、凄いなぁと感心してしまいました。そして、長谷川さん、顕さんを手懐けましたね。顕さんはモテリーマンで一緒になる芸人さんと仲良くなる傾向にありますが、今回はそれが顕著に出ていた。確実に顕さんの方が先輩、だとは思うのですが、長谷川さんのキャラクターとしてそういうのを気にせずバスっと切れ味良く突っ込むので、そこがもしかしたら楽しかったのでしょうか。一緒に沢山お酒も飲んでいたようで、嬉しそうでしたね。舞台上で長谷川さんに度々暴露されていました。「酔っぱらってコンビニに行って店員さんに『お酒をください』と言うのはやめてください」「(新幹線に乗ってからならまだしも)なぜ東京駅で待ち合わせをした時点で酔っぱらっているのか」「日本酒の妖怪」など。顕さんが楽しそうで、ファンとしては何よりです。

そしてヒロインの若月佑美さん。とっても可愛い女の子なのですが、さすが福田さんが選んだだけあって、可愛いだけじゃなかったですね。アニメ声は上手だわ、ヤンキーやるわ、ワンピ○スのフラ○キーを全力でやるわ、まぁ芸達者。キャストが発表されたときは「乃木坂かー」と正直思ったものですが、観ているうちにどんどん好きになりました。

 

そういえば今回千秋楽を観に行くことができたのですが、その際、モテリーマン史上初かな、客席に降りたんですね。うまい具合に薔薇をあしらった籠(今回は籠でした)で登場して、薔薇を客席に投げるのですが、その際、舞台から降りて、1階の奥のほうまで闊歩していました。私は千秋楽、1階の真ん中あたりの列だったのですが、まさかこんなところまで顕さんが来るとは思わなかったのでびっくりしました。過去に2列目くらいで観たことはありましたが、それとはまた別のドキドキがありました。

千秋楽だったからか、カーテンコールで福田さんが登場。そしてキャスト一人ひとりの挨拶がありました。その際顕さんが「千秋楽なんですが、なんだか途中からフワフワしてきてしまって」とおっしゃっていたのですが、私は正直、それを途中から感じていました。何度も観ていると、次はこの台詞だとか、台詞と台詞の間がどれくらいだとか、ある程度分かるようになってしまうのですが、千秋楽を観ていて、顕さんがいつもより噛んだり、間が普段と違うなと思うことがあったんです。冒頭舞台から降りたとき、顕さん実は転んでしまうハプニングがあったのですが、それがあったので「もしかして怪我してしまったのかな?」「調子悪いのかな」とかずっと気になっていたんです。けれど、千秋楽で顕さんの口からその言葉が出たので、怪我じゃないことは分かったのですが、でもその分別の意味で少し心配になりました。モテリーマンは相当体力を使う舞台です。顕さんはほとんど出ずっぱりだし、セリフ量も膨大、そしてモテリーマン独自の謎の動きも相まって、相当疲れると思うんです。踊るしね。前回のモテリから5年。顕さんはもう44歳。疲れないわけがないんです。しんどかったんじゃないかな、なんて。勝手に心配してしまいました(顕さんが全然そう思っていなかったら申し訳ないのだけれど)。だから、福田さんが「今回で、モテリは一旦終了、集大成」と話したとき寂しい気持ちはもちろんありましたが、少し納得してしまった気もしたんです。まぁ結局福田さんも顕さんも「また次もやりたいね」という気持ちになっていたようなので、またいつかモテリーマンに会える可能性は出てきましたが、あまり「いつかな」と思わず気長に待ちたいなと思いました。

 

テリーマンを観るとね、やっぱり顕さんって凄いなぁと思うのです。振り幅がおかしい。なんで武骨な所轄刑事から繊細なハンサムから、女性のパンツを覗いて下ネタ連発してニヤニヤするような変態講師までできるのかしらと。不思議でしょうがないんです。けどそれを観ることができる私は、顕さんのファンは、いつも新鮮で新しい彼を観ることができて、本当に幸せ。それだけは間違いないのです。2か月にわたり、お疲れ様でした。またいつかモテ講師に会える日を、楽しみにしています。顕さんが挨拶で口にしていた通り、こんな何も考えずに笑って観られる舞台が、いつまでも上演できる国でありますように。

『サラバ!』西加奈子

 

私にはまだ信じられるものがない。探している最中だ。『サラバ!』のテーマはきっと「信じること」だが、私はこれを読み終えたとき最初に頭に浮かんだことは、冒頭の「私にはまだ信じられるものがない」ということだった。

私はある時期、「何か私を形作る“芯”がほしい」と考えていた。それは確か前職、入社してそろそろ3年目となる時分。一日の大半を費やす仕事において、何も見いだせなくなっていたときだ。そもそも前職は、私の諦めの思いから入社した場所だった(とても失礼なことを言っているのは百も承知。それでも今振り返れば色々学ぶことはあったし感謝している)。本当は大学で学んでいた映像や広告の仕事がしたかった。しかし世の中そんなに甘くない。私はそれまで成績優秀な所謂良い子ちゃんで、高校・大学も行きたいところにスムーズに入ることができた私にとって、就職活動は人生で初めての挫折であり、なんの理由もなく自分の中にあった「自信」を崩壊させるには十分なものだったのだろう。すっかり自分が嫌いになってしまっていた。就職浪人をするという選択肢もあったのだろうけど、これまでスムーズに進めてきた人生を滞らせるという選択をするほどの勇気もないし、それをしてしまったらもっと自分を嫌いになりそうでできなかったのかもしれない。

前職ではそつなく仕事をこなした。優秀とは言えなくても、少なくとも上司を困らせるようなことはなかったし、期待されればそれなりに応えた。けれどその仕事に私の「意志」はない。だから「いつ辞めようか」としばしば考えていた。「何か私を形作るものがほしい」と思ったのはある日の帰りの電車の中だった。ずっと忘れていたけれど、『サラバ!』読み終えて、急にその瞬間を思い出した。夕方、いつものように人の少ない電車の中。遠くに見える山と、時々途切れる携帯の電波を眺めながら、ただ、漠然と「芯」が欲しいと思っていた。信じられるものが欲しかった。仕事なのか趣味なのか結婚なのか出産なのか子どもを育てることなのか。自分が求めているものが何なのかは分からなかったけれど、きっと私は不安だったんだと思う。物語に出てくる歩のように、何も、何も手に入れないまま齢を重ねていくということが、あまりに怖かったんだと思う。周りの人間が全て自分より勝っているように見えて、自分より幸せに見えて、少しだけ残っていた自尊心が、キリキリとすり減っていたんだと思う。

ここ数年でそれなりに紆余曲折があった。今は転職もして「ものを書く」という私の中で唯一長らく「自信をもてる」と思えていたものを仕事にすることができている。「書く」という行為に対して、私より優れている人なんて吐いて捨てるほどいるし、思いのほか私は「書けない」という現実を突きつけられて、この仕事を選んだことに「失敗だったのでは?」と問いかけたくなるときもある。一喜一憂、一進一退の毎日。けれど。けれども。私は以前よりずっと自分が好きだ。ときには心が沈み「消えてしまいたい」と思うことだってあるけれど、それもずっと少なくなった。「書く」という行為を仕事にできたという結果は自分を元気づけたし、素敵だ、尊敬する、ああなりたいと思える人の傍で働けることは、私を幸せにしてくれているのだと思う。

私はまだ「信じるもの」を見つけていない。書くことを一生の仕事にできるとは思えないし、結婚の予定も出産の予定もなければ、恋人だっていない。趣味は沢山あるけれど、私はその界隈でトップには立てないし、私の上をいく人がいくらでもいるということをこれまでの経験で知っている。けれど、私が以前ほど“揺れて”いないのは、今まさに目の前に、自分の意志で選び、取り組むべきことがあるからなのではないかと思っている(そしてそれは今の私にとっての仕事である)。これが結果として私の芯や軸になるかは分からないけれど、それでも熱中できるものがあるのはとても幸せなことだし、以前よりずっと増えた「充足感」に繋がっているのだと思う。歩にとっての小説を書くという行為や、「サラバ!」という言葉のように。

 

会社の先輩から借りた『サラバ!』を読み終えたテンションのまま書いたので、文体がいつもと違いますね。そして感想というより回顧だ。失礼しました。