ドラマ・ミステリーズ『妻の女友達』
見ました。
外出していたのでリアルタイムで見られず、
先ほどようやく見ることが出来ました。
放送中、私のTwitterのTLが大騒ぎだったので期待して見ましたが、
それを裏切らず、とても良かったです。
Togetterでもまとめられ、話題になっているようです。
確かにNACSの舞台とかを見たことが無い人にとっては、
こういう狂気を感じる演技をする大泉洋は新鮮ですもんね。
さてさてドラマの感想です。
お話の内容としては、「肇さん気持ち悪い」って感じです。(笑)
お仕事で理不尽なクレームにイラついて帰宅して、
家族の笑顔を見てホッとするまでは良かったのですが、
料理教室に通いたい志津子に「僕の為でしょ?」と言い切ったのを観たとき、
「おおぉ」となりました。
そのあとも「幸せでしょう?」に対して返事を強要するところとか。
奥さんのことが好きで、愛しているというよりも、
”執着”という単語の方がしっくりくると思ったからです。
美雪に手をかけたのも、志津子が不憫というよりも、
”自分の”志津子が人のものになってしまう事への拒絶だと思います。
だからずっと「俺の志津子」と言っている。
「志津子は俺を愛してる」「俺じゃなきゃ駄目」。
志津子が大切というよりも、結局は自分が大切なのでは?
最初は好き合っていただろうに、どのタイミングで肇は歪んだのでしょうね。
最終的に志津子は肇のことを愛していないと分かっても、
それでもそんなはずはない、愛してくれていると都合の良い解釈をする。
盲目的とはこういうことを言うのでしょうか。
世の中にはこういう人もいるのでしょうね。怖いです。
そういえばTwitterで、
「志津子の足が悪いのは、もしや肇何かした?」との意見をお見掛けしました。
確かに冒頭から志津子は足を引きずっている。
でも話の中で一切そのことに触れてないんですよね。
どうみても足引きずってるのに誰も触れない、心配も手助けもしない。
志津子をあまり外に出さない為にやった……とか?
こういう余白は面白いですね。
原作ではどうなっているんだろう。
洋ちゃんのお芝居、素晴らしかったですね。
放送前から話題になっていたネクタイを外すシーン。
元々手がとても綺麗な方なので、じーっと見つめてしまいました。
色っぽい、格好良い洋ちゃんでしたね。
私の周りの子猫ちゃん*1はお祭り騒ぎでした。
そのあとの「え、何?はっきり喋れよ、わかんねーよ」とかの、
半笑いで人を小馬鹿にしたような喋り方もとても良かった。
指先でトンと美雪を倒すのも、もう吹っ切れているというか、
美雪に対して、人としての尊重を一切考えていない感じがします。
でも「年上だぞ」とか「ブス」の連呼は子供みたい。
やっぱり志津子の為というよりも全ては自分のためなんでしょうね。
公務員、そして自分へのイメージに対して
「ふさけんじゃねぇぞ」と声を荒げるシーン。
こういう感情むき出しで怒鳴り散らすのをテレビでやるのは初めてですかね。
良いですね、こういう洋ちゃん大好きです。
見たかったやつです。
2015年公演のTEAM NACS第15回公演『悪童』で、
人に見立てたゴミの入った袋を、棒でボッコボコにするシーンがあって。
そこでヘラヘラ笑いながらも、でも叩きつける力は本物で、
ちょっとイっちゃってる感じの演技をされていました。
それがもう本当に良かったんですよ。
NACSファンの間でも相当話題になったと思います。
他にも『COMPOSER』*2でのヒステリックな感じとか、
『LOOSER』*3での黒幕感とか。
そういう太陽みたいな人柄とは真逆の、黒い大泉洋が見たいんです。
彼はそういう演技ができるし、というより案外得意だと思います。
という私を含めファンの想いがずっと前からあったから、
今回テレビドラマという形で世間の目に触れたのは、本当に良かった。
ありがとうございます。
それにしてもこの高岡さんとのシーンでは、
洋ちゃんのスタイルの良さがありありと出ていました。
腰の位置高い、足長い。
なんとファン得なドラマなんだろう。(笑)
1時間も無い短い時間でしたが、とっても充実していて面白かったです。
洋ちゃんのお芝居の幅がもっと広がって、
沢山の人に洋ちゃんの演技の素晴らしさが伝わると良いな。
余談ですが。
志津子の腰に絡みつく洋ちゃんが可愛くて可愛くて。
一回観終わったあともう一回見ちゃいました。
そこで繰り広げられている会話はやっぱり怖いけど。(笑)